銘柄選び useful when picking stocks 2003 7 12

 株式投資をする上で、「銘柄選び」は重要です。
銘柄選びをする上で、企業の業績は、重要なポイントとされています。
たとえば、具体的な例をあげます。

 日東電工(6988) NITTO DENKO

売上高(sales)
01.3   3656
02.3   3389
03.3   3787
04.3予 4000

経常利益(current profits)
01.3   353
02.3   197
03.3   358
04.3予 410

一株当りの配当金(dividend per sh(\))
01.3   21
02.3   22
03.3   24
04.3予 26

 基本的には、株式投資は、業績で選べと言われます。
そうすると、日東電工という会社は、
売上高も増加し、経常利益も増加し、
さらに配当金も増えています。
 これは、大変である。投資家が、この株に集中してしまう。
そう考えるのは、市場を知らない素人なのです。
 業績のよい会社の株を買ったのに、株価が上がらないと文句を言う人がいます。
確かに、業績がよいと判断して、この銘柄を買う投資家は、多いです。
しかし、その数は、過半数の投資家には、ならないのです。
この銘柄を買う投資家は、資産として所有したい投資家が多いかもしれません。
 なぜ、他の投資家は、買わないのか。
実は、この会社は、毎年、好業績であることは、
投資家ならば、誰でも知っている事実なのです。
 だから、投資家が集中しないのです。
投資家から見れば、いわゆる「織り込み済み」ということです。
好業績は、誰でも知っていることであり、
この好業績は、株価に「織り込み済み」であると判断します。
 「銘柄選び」とは、多くの投資家にとっては「銘柄の発掘」でもあるのです。
日本で買えるワインは、星の数ほどあります。
しかし、いいワインは、定番として、評価が決まっています。
誰でも評価するワインは、定番として、評価は不動のものです。
 しかし、ワイン通であるワイン愛好家ならば、
いつも定番のワインばかり飲むでしょうか。
 ワイン通であれば、まだ評価が定まっていないワインを飲んで、
味を確かめるでしょう。
そして、その味が確かものであると判断したならば、
それを公表するか、なるべく多くの人に伝えて、
その美味しいワインを多くの人に味わってもらいたいと考えるでしょう。
ワイン通であれば、ワインの発掘をして行くでしょう。
株の投資家も同じなのです。
 ところで、日東電工という銘柄は、月足チャートを見ると、興味を引きます。
比較的、値動きは、おとなしい銘柄とされますが、
20年月足チャートでは、三角持ち合いの形に、少し似ています。
今後の展開を、月足チャートで見守る必要があります。